ココの薬局カフェ 

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認知症になっても心は生きている

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こんにちは😃健康応援団ココです。

今日は認知症の患者さんがお薬をもらった後にまたやってきた時の、認知症になっても心は生きていると感じたひとこまをお伝えしたいと思います。

 

認知症とは

認知症になったら全て忘れてしまうのでしょうか。

認知症は実は忘れたことや自分が何かおかしいことには気がついています。

なので本人はとても落ち込むことがあるんです。

 

お薬をもらったことを忘れてしまった患者さん

 

病院から、今日、〇〇さん、きましたか?

と連絡が来ました。

ええ、午前中に来て帰られました。

と返したのですが、ん?もしかして薬ないって電話した?

と思っていました。

 

飴の場所だけを覚えていて、飴の種類は覚えていない

 

認知症の薬を飲んでいるので、そうだとはわかりますが、最近少し進んできていました。

いつも同じ飴を買っていかれるのですが、陳列の場所を変えたところ、同じ場所の違う飴を買っていかれました。たまに違う味がいいんだろか?

と思っていたところに返品に訪れます。

そんなこともあり、飴を買うときはいつものものをお渡しするようにしていました。

もう、わからなかなってきているのかな…そう思っていた矢先です。

 

自分がおかしくなってるから迷惑かけてるので…

 

そう言って、その方はコンビニで沢山のお茶を買ってきてくれていました。

薬局では、私が他の対応をしていて他のスタッフが対応し、待っていてもらう間にいなくなってしまっていました。

 

どこへ行っていた?

 

私は心配になり、外へ飛び出すと、隣の医院さんから出てくる患者さん。

そこへ先生が追いかけてきていました。

手にはお茶が沢山入ったビニールを持って。

 

私は最近自分がおかしくなっていて、迷惑も沢山かけているし、こんな自分も嫌。

昼間は誰にも話せないし、人に言っても迷惑だろうから喜びも悲しみも全部胸にしまっていると、時々切なくなるの

 

と言って涙ぐみました。

 

認知症って辛いんです…

 

ただの物忘れとは違う。

 

自分で忘れていることがわかる。

 

だから私は、物忘れした時に認知症かも、とは言えません。

 

怒る人は覚えています。

優しくしてくれる人も覚えています。

 

安心していられる場所があるって、それだけで不穏が収まることもあります。

知っているだけでも違うもの。

読んでくださりありがとうございます😊