ココの薬局カフェ 

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スーパーフード!!チアシードチアシード

チアシード、実はず~っと前から気になっていました。

昨年、ホットクックを使った食事会の時に、ホットクックレシピを研究しているとろみさんという方が蒸した野菜にかけるソースにチアシードを入れてくれていたんです。

なんだ?このカエルの卵?

でも、めちゃくちゃ食感がよくて、おいしかった!(実際にはチアシードに味はありませんのでソースがおいしかったのです!)

とりこになってこのソースをひたすら作り続けたのですが、ソース以外でなかなか使えなくて・・・。

300g(1kgの砂糖の約1/3)も買ってしまったチアシードは棚の奥底で眠っていました。

 

半年後、立ち寄った友達のワッフル屋さんでチアシードの飲み物を頼んだところから用途が広がりました!

なんと、飲み物に入れるだけで膨らむんです!

あたりまえ?

ですよね・・・。普段ジュースを飲まないのでお店でも買ったことがなく、売っていたのかもしれませんが全く気が付きませんでした。

スーパーフードだ~!!と喜んで食べていますが、実際は何に効果があるのか?

私目線で調べてみました。

「スーパーフード 」

言葉だけでなんかすごい食品のような気がするパワフルなネーミングですよね。

一般に言われているスーパーフードとは「他の食品よりビタミン・ミネラル・アミノ酸といった栄養素が豊富な食品」という感じでしょうか。

インターネットを見ると美容と健康に良いとかアンチエイジングとかそんな言葉が並んでいました。

 

実際のチアシードは、ゴマ粒くらいの黒っぽい種

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水につけるとゴマ粒様の種の周りに、じゅんさいのような、もっと例えるならカエルの卵を包むもののような、透明なぬるっとした膜が張ってきます。

口に入れても違和感がなく、噛むとキウイの種のようなサクプチっとした食感。

サクプチ食感がとても面白い。

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インターネットやスーパーでも売られており、思ったより身近に手に入りました。

  1.  

チアシードを簡単に説明すると

「ダイエットによい」「抗酸化によい」「血圧によい」と言われている。

コロンブス以前の世界でアステカ族が栽培していたサルビアヒスパニカ L. の種子。

現在はネイティブのメキシコとグアテマラ、ボリビア、アルゼンチン、エクアドル、ニカラグア、オーストラリアなどで栽培され、商業的に消費されている。

ウキペディアより

成分はタンパク質 (15~25%) 、脂質 (30~33%) 、炭水化物 (26~41%) 、食物繊維 (18~30%) 、カルシウム、マグネシウム、鉄などを含み、脂質の60%はα-リノレン酸、20%はリノール酸からなる が、産地や生育環境・年数によって大きく変動する。

サルビア属の植物にアレルギーのある人や、ゴマやカラシナ種子にアレルギーのある人では、おそらく危険である 。国立栄養研究所より

 

 

こんなに小さい粒にたんぱく、食物繊維、αリノレン酸、カルシウム・マグネシウムなどを含むことからみても、古代ではスーパーフードだったのには違いありません。

タンパク質は筋肉となり、私たちを支えます。

α-リノレン酸は不飽和脂肪酸の一つで、人の体内で合成することができない必須脂肪酸です。ごま油やクルミに含まれており、体内でDHAやEPAに変換されてアレルギーなどを予防する効果があります。

食物繊維はおなかの調子を整えます。また、最近では食物繊維には血管の炎症を抑え、心筋梗塞の予防に良いことがわかってきてます。


チアシードの人体への効果

ですが、一部のデータですが、ほとんど効果は認められず・・・

 

2型糖尿病患者58名 (試験群27名、平均60±2歳、カナダ) を対象とした二重盲検無作為化比較試験において、エネルギー制限とともにチアシード平均39.8 g/日を6カ月間摂取させたところ、体重、ウエスト径、血中CRPの低下、アディポネクチンの上昇が認められたが、体脂肪率、糖代謝指標 (空腹時血糖値、HbA1c) 、グレリンに影響は認められなかった・・・

 (PMID:28089080)  

 

過体重または肥満の閉経後女性56名 (49~75歳、試験群30名、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、粉砕または全粒のチアシード25 g/日を10週間摂取させたところ、BMI、体脂肪率、血糖値、血中脂質 (コレステロール) 、C反応性蛋白、血漿中炎症マーカー (IL-6、TNF-α、IL-8、IL-10) 、収縮期血圧、脈波増大係数に影響は認められなかった (PMID:22830971)

 

過体重または肥満の成人67名 (20~60歳、試験群32名、メキシコ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、500 kcal/日の減量とともにチアシード4 g/日、ダイズタンパク質32 g/日、乾燥ノパル7 g/日、オートムギ22 g/日含有食品を2ヶ月間摂取させたところ、TG、CRP、インスリンAUCの低下が認められた。一方、その他の血中脂質や体格 (体重、BMI、腹囲、体脂肪率) 、血圧に影響は認められなかった (PMID:22090467)

 

普段の生活でチアシードを効果的にとるには

ダイエットや血圧など目に見える効果がなくとも、上手にとりたい食品ではあると感じます。

チアシードの周りのプルプルが食物繊維で12倍の水分を吸うことから通じがよくなることが期待されます。

また、種に鉄分などの成分が入っているため、噛んで食べるとより効果が高いようです。

飲み物に入れておくだけで簡単に膨らみ、楽しい食感が味わえます。

αリノレン酸が取れるのは見逃せません。微々たるものかもしれませんが、飲み物に入れて簡単にとれるので続けていこうと思います。

ほかにも、ステーキソースやたれに入れているレシピも見かけます。

 

海外ではセレブも取り入れる人が多く、一般の方もコーヒーに直接入れて飲んだりする身近なフードです。

私も真似して今朝は紅茶に入れて飲んでみました。

私が購入したのは ボリビア産有機栽培のチアシード 300g

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